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タベブイア・アベラネダエとは

「名前は聞いたことがあるけれど、よく知らない」という方へ。 どんな植物なのか、何が含まれていて、研究では何が報告されているのかを、できるだけやさしく整理しました。

そもそも、どんな植物?

タベブイア・アベラネダエは、南米アマゾン川流域などに自生する大きな樹木です。 ノウゼンカズラ科に属し、春になると枝いっぱいにあざやかなピンク色〜紅紫色の花を咲かせます (当研究所のマークは、この花をかたどったものです)。現地では「イペ」とも呼ばれ、街路樹や公園樹としても親しまれている、ブラジルを代表する樹木のひとつです。

健康食品やお茶として使われるのは、花や葉ではなく「内部樹皮(ないぶじゅひ)」と呼ばれる、木の幹の内側の皮の部分です。 日本では、この内部樹皮を原料にしたお茶が「タヒボ」の名で知られています。

ひとことで言うと: 南米アマゾンに育つ、ピンクの花を咲かせる大木。その「幹の内側の皮」を、現地では古くからお茶として利用してきました。
タベブイア・アベラネダエの花のアップ。ピンクのトランペット形で喉が黄色い
特徴的な花のアップ。ラッパ(トランペット)のような形で、喉の部分が黄色いのが特徴です。 Photo: Lisieux2021 / CC BY 4.0Wikimedia Commons
花を咲かせたタベブイア・アベラネダエの樹形
花の季節の樹形。 Photo: Dinkun Chen / CC BY-SA 4.0Wikimedia Commons
タベブイア・アベラネダエの葉(複葉)
葉のようす(小葉が集まった複葉)。 Photo: Krzysztof Ziarnek, Kenraiz / CC BY-SA 4.0Wikimedia Commons

名前がたくさんある理由

この植物には呼び名がとても多く、混乱しがちです。代表的なものを整理します。

※ 論文を検索すると "Tabebuia avellanedae" "Tabebuia impetiginosa" "Taheebo" "Pau d'Arco" などが混在します。当研究所の論文ライブラリでは、これらをまとめて収録しています。

昔からの使われ方

南米の伝統医学では、内部樹皮を煎じたお茶が、さまざまな不調に対して民間的に用いられてきたと、複数の文献に記録されています。 あくまで「昔からそう使われてきた」という伝承であり、効果が科学的に確定したという意味ではありません。 この伝統的な背景が、後の科学的な研究のきっかけになりました。

含まれている成分

研究によって、内部樹皮にはいくつかの特徴的な成分が含まれることがわかっています。代表的なものは次のとおりです。

ポイント: 「タベブイアの働き」を考えるときは、植物そのものというより、 こうした個々の成分が体の中で何をするかという視点で研究が進められています。

研究で報告されている働き

これまでに発表された研究では、主に次のようなテーマが調べられてきました。 多くは試験管内(細胞)や動物を使った基礎研究であり、「人で効く」と確かめられたものとは区別して読む必要があります。 各テーマの論文は、論文ライブラリのカテゴリーから一覧できます。

大切な注意: ここで紹介する「働き」は、研究で報告された内容であって、 タベブイア・アベラネダエが特定の病気を治す・予防すると証明されたものではありません。 細胞や動物での結果が、そのまま人に当てはまるとは限りません。

人での安全性は?

人を対象とした研究は多くありませんが、日本では、主たる治療を終えたがん患者さんを対象に、 タベブイア・アベラネダエを長期間とったときの安全性を調べた臨床研究が報告されています(鈴木信孝ほか, 2011)。 こうした人を対象とした研究は数が少なく、貴重な一次資料です。当研究所では全文の出典を明示して収録しています。

人を対象にした研究を見る

わかっていないこと・注意点

もっと知りたい方へ

具体的な研究の中身は、論文ライブラリで著者・掲載誌・出典つきで確認できます。 「論文は難しい」という方は、解説ブログで、ひとつずつやさしく紹介しています。

写真クレジット(いずれも学名 Handroanthus impetiginosus=タベブイア・アベラネダエ。ウィキメディア・コモンズより、各ライセンスに従い掲載)